スイス金融大手のUBSとシンガポールのある調査会社が共同で実施した「2013年億万長者動態調査」によると、2008年の金融危機発生以降、世界の億万長者(資産10億ドル以上)の総資産は2倍に増加し、億万長者の数は60%増の2170人に達した。
報告によると、世界的な不景気でも、億万長者の資産と人数は増え続けている。データを見ると、2009年の億万長者の総資産は3万1000億ドル、13年はその2倍の6万5000億ドルに上り、人数は5年で60%増え2170人に達した。
地域別に見ると、経済が急速に成長している中国をはじめとするアジアの国・地域で増加が最も目立った。債務危機に苦しむヨーロッパは唯一の減少した地域となった。
国別で見ると、億万長者数が最も多い国は米国で、その後に中国、ドイツ、イギリス、ロシア、インドが続いた。日本はトップ10入りしなかったが、アジア地域では中国、インド、香港に続く4位となった。
統計によると、日本の億万長者数はわずか33人で、中国の157人と大きな差がある。報告は、その主な理由の1つは円がここ数年で20%下落したことだと見ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年11月15日