年越し料理は中国人が最も重視する料理だ。この日はどの地方でも皆、一家揃って故郷で家族団らんの食卓を囲む。京華時報が伝えた。
年越し料理の価格は安定
春節(旧正月。今年は1月31日)までまだ日数はあるものの、多くの市民がすでに年越し料理の準備を始めており、多くのレストランがすでに年越し料理予約の広告を出している。
午年の大晦日は例年より早いため、多くのレストランがすでに前倒しで年越し料理の準備に取りかかっている。
2013年12月初め、業界老舗の豊澤園の年越し料理予約の広告には次のように書いてあった。予約対象には個室貸し切り、大テーブル、小テーブルの種類があり、利用時間帯は午後4時から6時30分まで、午後7時から9時までとなっている。年越し料理のセット価格は998元(約17056円)から2688元(約45939円)と様々だ。また自宅で食事をする人向けの惣菜セットも販売されている。馴染み客の中には前年の大晦日にすでに今年の年越し料理を予約する人や、去年の5月の労働節(メーデー)や10月の国慶節(建国記念日)の連休の際に早くも年越し料理を電話予約する人もいるという。
業界関係者によると、年越し料理の価格は例年値上りを続けていたが、今年は値上りしていないという。最近の節約励行政策実施にともない、多くの店が年越し料理の価格を抑えており、昨年と同水準の価格を維持するレストランもある。しかしこうした店舗も一般消費者を引きつけるために、オプションで公演や抽選などのイベントを実施している。
西洋料理のレストランの中にも年越し料理の商戦に参加する店が増えている。ピザハット銀泰店の入り口には「楽しい年越し料理にはピザハットが一番」という年越し料理予約のポスターが大きく掲示されていた。ポスターによると、同日から2014年1月29日まで年越し料理の予約を受け付ける。
ネット通販企業も市場争奪に
同時に、インターネットではネット通販企業も手をこまねいてはおらず、様々な価格帯のそうざい半製品の年越し料理を販売して年越し料理市場の争奪戦に乗り出している。
ネット通販大手の淘宝網でも200元から数千元という様々な価格のそうざい半製品の年越し料理や年越し料理ギフトセットを販売している。ギフトセットは野菜や肉、鍋、点心、果物などがセットになったもので、家で少し手を加えるだけで食べることができる。販売数を見ると、中低価格、お得な価格の年越し料理のそうざい半製品が一番売れ行きが好調だ。人民網が伝えた。
「人民網日本語版」2014年1月15日