日本の新幹線の速さや快適さ、沿線に広がる風光明媚な景色は世界的に有名だ。しかし、東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線に乗車すれば、武士がいた江戸時代へと「タイムスリップ」できることを知っている外国人はまだ多くはないかもしれない。ニュースサイト「ロケットニュース24」は23日、江戸時代の町並みを再現した東北本線埼玉県羽生駅の魅力を紹介した。
江戸時代、大名は幕府の統治下で様々な制限を受けていた。とりわけ人の往来に対する監視は厳しく、埼玉県羽生市に位置する栗橋はかつて大名の往来を監督する駅であった。JR東日本はこの歴史に因み、この地に「鬼平江戸所」という江戸時代の町並みを再現した。
著名な日本の作家である池波正太郎氏の代表作で、「鬼の平蔵」の事績を綴った『鬼平犯科帳』はまさにこの時代を描いたの物語である。小説はドラマ化され、度々お茶の間に流れて話題となり、主人公の鬼平は誰もが知る有名人となった。紙の提灯に居酒屋の看板、勇敢な武士であり美食家でもある鬼平が美味いといった日本橋人形町の「玉ひで」の『軍鶏鍋』、「神田まつや」のそば、「日本橋たいめいけん」の中華そば等の食事処など、『鬼平犯科帳』の世界が見事に再現されており、旅人はここで特別な時間を過ごすことができる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年1月27日