先進国の高齢化問題はますます深刻になっている。香港「文匯報」の1月20日の報道によると、世界最高齢の木村次郎右衛門さん(享年116歳)が2013年6月に亡くなり、115歳の大川ミサヲさんがその後を継いで世界一となった。日本人の長寿は日本の高齢化問題の深刻さを反映している。日本の政策研究大学院大学の松谷明彦名誉教授は、人口危機は競争力と生産力に脅威をもたらし、年金が在職者に与える負担は重くなり、福祉体制の崩壊、「高齢難民危機」につながる恐れもあると警告した。
厚生労働省の統計によると、日本の2012年の合計特殊出生率は1.41で、16年ぶりに1.4の大台を割ったが、人口置換水準の2.07とはまだ大きな差がある。総人口は約22万人減少し、6年連続の自然減となった。人口問題研究所の報告によると、状況が改善されなければ、日本の人口は2060年に3分の1の8700万人になり、15~64歳の労働力人口は46%減の4400万人、65歳以上の高齢者の比率は2010年の23%から40%に急上昇する見通し。
同研究所は、2040年に東京と周辺3県の首都圏内の75歳以上の人口は2010年の2倍、90歳以上は5.2倍になり、東京は世界一の「超高齢都市」になると見ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年2月5日