ここ数年、エンリケ君のような米中両国政府による国費留学生プログラムや民間団体の支援による留学プログラム、さらには自費による中国短期・長期留学が盛んになり、中国で学ぶ米国人留学生は増加の一途を辿っている。CIESの広報宣伝マネージャーは、「中米両国政府は、両国間の人文交流の促進に力を注ぎ続けている。オバマ大統領は、2009年の訪中時に、中国留学『十万人』計画を提案した。中国で学ぶ米国人留学生を10万人にまで増やすというこの計画は、翌2010年に始動した」と語った。
2012年に中国とブラジルが交換留学プロジェクトをスタートしたことで、中国に留学するブラジルの若者も大幅に増えた。ブラジル文化省の統計データによると、2013年に中国政府奨学金による留学生募集に応募したブラジル人学生は600人を上回り、うち260人あまりが中国留学を実現させ、1年間から4年間の留学生活をスタートさせた。
韓国人家庭の間では、俗に、「娘なら米国に留学させ、息子なら中国に留学させる」と言われている。これは、中国への留学は米国留学に比べて苦労は多いが、長期的に見ると、中国語をマスターし、中国を理解すれば、キャリア発展の可能性はより大きく、意義深いという意味だ。中国の国力が強まるにつれ、人文・経済など各分野での中韓両国の交流はますます緊密になっている。一部の韓国企業では、中国語ができることがキャリアアップのための必須条件となっている。統計データによると、中国で学ぶ韓国人留学生は、2001年時点では1万6372人だけだったが、2012年には4万6483人にまで増えた。