10年に一世代というモバイル通信の発展規則から見れば、現在進められている5G技術の研究開発や標準規格の策定は早いとはいえないが、モバイルデータ通信量の急激な増加とユーザーの電波資源拡大に対する際限なき要求に後押される形で、5G技術の研究が始まった。2019年までに世界のモバイル通信ユーザーは現在の4倍に当たる80億人に達し、データ通信量は今後さらに爆発的な増加を見せ、2020年時点のモバイルデータ通信量は現在の1000倍に膨らむとの予測もある。
5Gをベースにしたモバイルブロードバンドの今後の発展の方向は、「モバイルスマートデバイス+ブロードバンド+クラウド」というプラットフォームを作り上げることであり、その他の資源や公共事業と同じく、社会全体、各組織が拠り所とする基盤となることだ。その暁には、5G技術を利用して構築された最適のネット環境下で各産業の情報やデータが異なるプラットフォームで自由にやり取りできるようになる。
中国が5G技術を発展させることは、中国が激しい通信技術競争の中で先導的な位置に立つことに資するものである。中国工業情報化部は先日、MG2020推進チームを先陣を切って発足させ、我が国の5G標準化への取り組みを正式にスタートさせ、国内の一部企業でも積極的な5G技術研究が進められている。近い将来、中国のモバイル通信技術は2G、3G、TD-LTE(国産4G)に続き、5G技術で世界の先を行く大きなチャンスを迎えることになるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月4日