日本のテレビ東京はこのほど、中国のスマートフォンメーカー「北京小米科技」を取材した。日本メディアは「小米現象」を深く報道し、「『メイド・イン・チャイナ』はインターネット時代において利用者のニーズに非常に合っており、利用者にとって優れた商品を作り出した」とし、小米(シャオミ)を「中国版iPhone」と評価した。
報道によると、北京小米科技は2010年2月に設立された会社だが、中国本土でスマートフォンが発売されてからわずか2年足らずで2700万台を売り上げ、iPhoneを越える中国の若者に人気の携帯電話ブランドになった。小米はインターネットを通して販売されるほか、新商品発売時には毎週1回インターネット上で販売イベントを行い、商品は10分も経たないうちに売り切れ、入手困難になるほどの人気商品になった。日本のiPhone発売時でも、小米ほどスピードと影響力はない。
中国の若者は日本メディアのインタビューに対し、「iPhoneと比べて、小米は画面が大きく、解像度も高い。そのうえ、小米はiPhoneの半分の値段で買える」「小米は人気がありすぎて手に入らない」と話した。小米を手に持った日本人記者も、「操作が軽く、画面も大きく、小さい字もはっきり見える」と感心した。
小米のユーザー主導型のインターネットモデルの成功に、インターネットが発達している日本も驚いている。小米の人気の秘訣の一つは、ユーザーが携帯電話にある「MIUIに提案」というツールを通して開発メーカーに直接状況を伝え、意見を出せることである。たとえば、ユーザーは自分が好きな色を写真に撮り、このツールを使ってメーカーに写真を送り、「こんな色の携帯電話が欲しい」という言葉を添えることができる。このようなユーザー主導型のインターネットモデルの携帯電話メーカーは、通信キャリア主導型の日本に中国の「小米モデル」の魅力を感じさせた。
北京小米科技の雷軍会長兼CEOは、「1000万人のユーザーが小米のデザイナー」と話す。小米はユーザーから多くの意見を得てさまざまな機能を開発した。たとえば、「人の年齢を判断できるカメラ」は、ある女性ユーザーの提案で生まれた。このアプリを使って撮った写真は、男性の場合2歳若く、女性は5歳若く見える。また、高齢者の要求に応じ、「簡易デスクトップ」も開発した。
小米のロゴはひっくり返すと「心」の字になり、ユーザーの心を重視している。このような理念は日本メディアから認められた。そのほか、日本メディアは小米の従業員の自由な勤務状況を「このような雰囲気は中国の新しい創造力になるだろう」と評価した。
小米の劉飛ディレクターは日本メディアに対し、「中国は世界に『中国ブランド』でなく、『世界の工場』というイメージを残してきたが、これからは違う。小米はこのような考えを変え、『中国ブランド』になる」と話した。
モバイルインターネットの時代に、中国企業の革新モデルは、自国の消費者の心をつかむだけでなく、開放・革新・ユーザー主導型の小米のモデルのもとで、日本市場も小米が目指す次の市場である。日本メディアによると、小米は中国で成功したことにより、世界市場から大いに注目されている。2014年に小米はシンガポールと日本への進出を検討しており、その発展に日本メディアも期待している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年4月16日