日本のNHKは6月10日、暴力事件の頻発を理由に、ブラジルがこのほど、日本の交番の当直制を導入したと伝えた。日本の警察官による訪問団は9日にブラジル入りし、関連制度の実施状況を視察したという。
報道によると、まもなく開催されるワールドカップブラジル大会の急務は治安の改善であり、ブラジル警察当局はサンパウロなどの一部の州の防犯を強化するため、日本の交番がとっている当直制を導入した。
ブラジル政府は、全国26州で同制度を実施することを決めた。9日には日本から4人の警察官がブラジルを訪問し、これまでの成果と今後直面する問題を考察した。
警察官はサンパウロ南部のラニエリ交番を視察し、勤務に当たっている警察と共に周辺をパトロールし、住民の意見を聞いた。ブラジルの多くの人は「警察は怖い」と思っており、住民との距離を近づけるため、警察当局は住民に本やパソコンを交番に預けてみるように促した。
神奈川県警所属の遠藤克也氏は、「警察に任せるだけでは犯罪は防げない。住民と共に地域の実際の状況に合わせて活動できるとよい」と話した。
この取り組みの普及に力を入れる日本の国際協力機構の目標は、2018年までにブラジル全国で日本の交番の当直制を参考にして制定した防犯体制を実施することことであり、同機構はその支援をしていく方針である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年6月11日