まちの図書館に見る日本の強さ

まちの図書館に見る日本の強さ。 日本の近代百年における教育普及レベルは、アジアないし世界でトップクラスだといえる。街で偶然出会った百歳の老人ですら難なく読み書きができる…

タグ: 日本,教育,市民,図書館

発信時間: 2014-06-24 11:20:02 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本の近代百年における教育普及レベルは、アジアないし世界でトップクラスだといえる。街で偶然出会った百歳の老人ですら難なく読み書きができる。

日本では少子高齢化が加速し、学校の合併や閉校に追い込まれる地域も多く見られる。北海道のある村の小学校では、たった1人の生徒のために卒業式が行われ、新入生がいないため、この学校はその後閉校となる。5人の教員が1人の生徒と向き合い、最後の卒業式が行われる様子がテレビで紹介され、それを見た私はこの国の強さを感じられずにはいられなかった。辺鄙な農村に暮らすたった1人の子どもが充実した教育を受けられるようにと、国は5人の公務員(日本の教員は国家公務員)を投じて最後まで持ち場に立たせているのだ。日本の農村で生まれることを自ら選んだわけではないが、この子は小学校時代をともに過ごしてくれた先生たちに心から感謝し、そして心の底からこの国を愛することだろう。そしてこの特別な卒業式はこの子にとって忘れられない思い出となると同時に、テレビに映るその光景は私のような日本で暮らす外国人にとっても一生忘れられないものとなった。

日本にはこうした整った義務教育体制が全国津々浦々に行き届いているが、市民図書館もまた日本の強さを感じさせる設備の一つである。たとえば、私が暮らす人口40万ほどの行政市区には8つの図書館があり、以前暮らしていたたった1万人ほどの農村にも3つの図書館があった。その多くが地元の公民体育館と併設されており、社会福祉施設として無料で利用することができた。車で訪れても、駐車場は無料だ。本を借り、仮に返却日が定休日や開館時間外であっても、館外に設けてあるポストから返却することが可能で、誰もチェックすることはない。これも社会の人と人との信頼の現われである。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年6月24日

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