ホーム>社会
japanese.china.org.cn | 15. 08. 2014

靖国神社の「真相」、靖国神社とは何か?

タグ: 靖国神社,アジア,日本

靖国神社内苑前の大石灯籠、「上海事変」(2014年8月8日撮影)

戦争を美化する祈祷の地

 

日本の政治家が靖国参拝したというニュースは、常にアジア隣国の強い抗議を引き起こす。戦争の被害国の激怒に対して、日本の政治家は「靖国神社は神道の鎮魂・慰霊の場だ」と、さらっと言ってのける。しかしこの崇高な地位を占める祈祷の地では、戦争と密接に関連するものが展示されている。

「靖国神社にはA級戦犯の位牌が祀られている」という説があるが、靖国神社には位牌はなく、「霊璽簿」と呼ばれる名簿がある。その中には、1978年10月に合祀された、東條英機ら14人のA級戦犯が含まれる。

靖国神社の第二鳥居の隣に置かれてある二つの大石灯籠には、「日清戦争から満州事変までの主な戦争」、「日清戦争の黄海会戦」、「明治38年の満州軍総司令部の奉天入城式」、「日中戦争の上海付近の空戦」、「日中戦争の爆弾三勇士」、「台湾鎮圧」(台湾原住民の鎮圧)などの戦争風景のレリーフが埋め込まれており、絵葉書まで出されている。これらの日本軍の「活躍」を誇張したレリーフからは、アジアの侵略を受けた無数の人々の血と涙を見て取れるだろうか?

本殿前の最後の鳥居を奉納したのは、歴史教科書の改正を叫ぶ「新しい歴史教科書をつくる会」の支持母体「日本会議」だ。鳥居の側には、戦死した日本兵の遺書が毎月掲示されている。

靖国神社は1965年、祭神名票を主管する旧厚生省に対して、東條英機を含む12人のA級戦犯の資料を提供するよう求めた。厚生省の関連部門は、省クラスの議論を踏まえず、1966年にこの情報を靖国神社に提供した。靖国神社の「靖国の神霊たち」とよばれる遺影室には、戦死していない東條英機も「昭和の殉職者」として奉られており、皮肉だ。

   前へ   1   2   3   4   5   次へ  


 

コメント

コメント
名前
最新コメント (0)