日韓のサッカー、成功の秘訣は学校教育にあり

日韓のサッカー、成功の秘訣は学校教育にあり。 「恐韓症」、「日本に敗北」は、中国サッカー代表のアジアの舞台における「症状」だ。その根本的な原因は、中国のスタートラインでの敗北だ…

タグ: 中国,サッカー,アジア

発信時間: 2014-09-17 09:39:57 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「恐韓症」、「日本に敗北」は、中国サッカー代表のアジアの舞台における「症状」だ。その根本的な原因は、中国のスタートラインでの敗北だ。日本では70万人の青少年がサッカーをしているが、中国には7000人しかいない。韓国では小学校から高校まで毎年約6000回のリーグ戦が行われているが、中国では300回未満だ。

中国のサッカーは、次の契機を迎えている。中国教育部は3年をかけて、校内サッカー定点学校を、現在の約5000校から2万校に拡大する。また今年より小中高大のサッカーリーグの設立に着手する。記者は昨日、日韓の学校サッカーをリサーチしたことのある業界関係者を取材し、日韓の成功の秘密を明らかにし、中国の学校サッカーの発展の道を模索した。

日本のサッカー人口、中国の10倍

日本の漫画「キャプテン翼」は、各世代の青少年に影響を及ぼした。世界はキャプテン翼を通じ、小中学校サッカーの日本での盛況をうかがい知ることができる。中高のサッカーリーグのレベルは驚異的で、日本のサッカーはこの全国を網羅する学校サッカー体制から豊富な収穫を手にしている。瀋陽市サッカー協会秘書長の範広会氏は2年前、国家体育総局の調査チームに随行し、日本の青少年サッカーを視察した。範氏は、あるデータに驚かされた。日本のサッカー人口は中国の10倍で、小中学校の生徒は男子も女子も、課外活動の中でサッカーを最も好むというのだ。

範氏は、「日本の選手は幼いころより選手に登録されている。機密のためか、現在発表されているのは日本サッカー協会の2008年の統計データのみだ。日本の15-18歳の選手登録数は15万3047人、12-15歳は23万6514人に達し、12歳以下の小学生・児童は数え切れないほどだ。日本の学校はサッカーの部活動を設けており、生徒は本人の意思により参加できる。サッカーの部活は、毎週平均2-4回行われている。さまざまな名目を持つ学校サッカーリーグも、青少年のサッカー教育の活力を維持している。毎年約1万校の小学校、1万校の中学校がリーグ戦に参加し、出場者数が数十万人に達する」と話した。

日韓の有名プレイヤーは学校サッカー出身

ドイツ、イギリス、オランダなどのサッカー先進国、韓国、日本などのサッカー準先進国では、学校サッカーとリーグ戦が「双翼」を成しており、成功の鍵になっている。瀋陽中沢サッカークラブの外国人助っ人だったキム・テヨン氏は、韓国学校サッカーの参加経験を持つ。キム氏は、「韓国の小中高は、地域別にリーグ戦に出場する。小学校サッカーリーグの場合、全国29区に分かれ、通年で2600回以上の試合が行われる。中学と高校のリーグ戦も、毎年1000回以上行われる」と説明した。

日韓のサッカーが各校に普及し、生徒と保護者から認められているのは、学校の教育理念と関連している。キム氏は、「韓国の小中学校の生徒は、一人の生徒であり、一人の選手だ。どのようなスポーツと趣味に取り組もうとも、他の生徒と同じ教育を受け、同じカリキュラムを修了しなければならない。学校サッカーの普及により、自ずとプロチームの人材バンクが形成された。韓国と日本では、プロチームが毎年大学でスカウトを行い、各リーグから才能ある若き選手を見つける」と述べた。

保護者の観念、学校と一致

中国では、サッカーを含む多くの体育競技が、文化科目や学習と対立するとされやすい。中国のサッカー人口は、これが原因で減少を続けている。多くのサッカー人口を持つ日韓で、サッカーは人生の啓発に関する教育になっている。範氏が指摘した通り、学校サッカーに取り組むためには、保護者の観念の変化も必要となる。

学校サッカーに長年取り組んでいる範氏は、「子供がサッカーで学ぶのはボールを操る技能だけではなく、洞察力やコミュニケーション力も訓練され、そこから喜びを得ることができる。チームメイトからはコミュニケーションと協力の方法を、敵からは突破口を見出す手段を、失敗と挫折からはこれをいかに受け入れ再出発するかを、応援してくれる人からはいかに感謝を示すべきかを学ぶ。日本の保護者は、サッカーは子供の成長における経験と印象の一部と考えている。中国の保護者も、このような観念を持てればよいのだが。中国は韓国の学校サッカーの経験を参考にできる。学校は練習時間を統一的に計画し、保護者委員会は学校に協力し、学習と練習の時間を合理的に調整する」と提案した。

 

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年9月17日

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