日午前10時、北京第一中級人民法院(地裁)を訪れた李氏は、訴訟サービス大ホールで、携帯で「北京第一中級人民法院」のアプリをダウンロードし、「法廷ガイド」の項目をタッチした。すると、当日開廷される「第5法廷」の情報がすぐに出てきた。法制晩報が伝えた。
このアプリは、北京の法院が初めてリリースした司法公共サービスプラットフォームで、アップル・Androidそれぞれのアプリストアから簡単にダウンロードすることが可能。北京市高級人民法院(高裁)によると、市内の各法院は今後、裁判関連の電子製品を続々と開発・発表する方針という。
このアプリを開くと、「当裁判所の概況」「ニュース」「裁判所公告」など、第一中級人民法院で開かれる裁判の最新状況や日常業務に関する情報のほか、一番の「目玉」である、訴訟を起こす当事者が求める、さまざまな裁判に関する詳細情報を得ることができる。事件の進展状況、近く開廷予定の裁判に関する公告、訴訟費用の計算、訴訟関連検索・相談予約など、あらゆる問題が、この携帯アプリひとつで、ワンタッチで「解決」できる。さらには、「電子送付」システムによって、当事者は、裁判所の各種訴訟手続関連書類のフォーマットを携帯から入手することが可能となり、もはや法院に何度も足を運ぶ必要がなくなった。
法院の職員は、「アプリをリリースした主旨は、裁判所で訴訟を起こす当事者ひとりひとりが、訴訟を起こすプロセスにおいて、『指先で操作するだけの簡便さ』を実感してもらうことにある」と述べた。
「人民網日本語版」2014年10月24日