海外を旅行する中国人が近年増加を続けており、旅行の手段も多様化しつつある。しかし一部で流行中の低価格の旅行には、大きな落とし穴が隠されている。「オンライン共同旅行」を選択し訪日した中国人観光客の多くが、悪夢のような経験をしている。
騙されたという観光客から得た情報によると、各地の少数の観光客を集めるオンライン旅行サイトは料金が割安で、応募者が揃うとツアーを組み日本に送り出す。観光客は日本に到着すると、迎えに来た旅行会社の「エサ」になったことを知る。
共同旅行は、内容のすべてがショッピングツアーだ。彼らは旅行会社に秋葉原などに連れて行かれ、あの手この手で高額のサプリメントや化粧品を購入させられる。聞いたこともない「高級化粧品」が、1本5万円以上で売られる。
さらに一部の旅行会社は中国人観光客が帰国する前夜、彼らを買い物の場所に連れて行き、「購入しなければ帰国報告書を与えない」などと脅迫し、購入を迫る。多くの中国人観光客は深夜の1−2時になってもこれらの場所に留まることになり、人身及び財産の安全が著しく脅かされる。
業界関係者は中国人観光客に対して、一部のサイトによる超低価格の日本旅行の情報を信じないよう注意を促している。安かろう悪かろうで、異常な価格の裏側には大きなリスクと落とし穴が隠されており、真剣に調査・分析しなければならない。日本で旅行の罠に陥ったら、証拠を残し、すぐに関連部門に助けを求めるべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年11月6日