アリババ・グループとアップルは9日、モバイル決済事業の提携の一歩目を踏み出した。アップルはアリババの決済サービス「支付宝」にiPhoneの指紋認証機能を提供する。最新版のiOS用の支付宝おサイフケータイアプリに、指紋認証による決済の機能が追加される。米ビジネスニュースサイト「クオーツ」が12月10日に伝えた。
アリババの支付宝は3億人以上の利用者を持ち、iPhone5s、iPhone6、iPhone 6 Plusのユーザーの指紋認証による決済の需要が生まれた。
しかし指紋の安全性は、資金の取引を行うユーザーに懸念される問題でもある。アップルによると、最新版のiOSは第3者アプリ開発者がiPhoneの指紋認証機能の使用権限を取得することを認めているが、すべての指紋情報の認証はその場で実施されるため、アップデートされ、第3者に送られることはない。iPhoneの指紋認証技術により、指紋データの管理、暗号化、認証、保存はハードの安全なICチップ内で行われるため、情報漏洩の恐れはない。
アップルの決済サービス「アップルペイ」はまだ中国に上陸していないが、同社は中国のモバイル決済事業に向け二つの備えをしている。アップルはアリババと提携するほか、11月に中国銀聯と提携し、アップルストアで中国銀聯のデビットカードとクレジットカードに対応した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年12月12日