日本人が血液型を迷信、不公平な扱いを受ける人も

日本人が血液型を迷信、不公平な扱いを受ける人も。 日本人が血液型を迷信していることは、世界的に有名だ…

タグ: 日本人,血液型,迷信

発信時間: 2015-03-10 14:17:59 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

日本人が血液型を迷信していることは、世界的に有名だ。立命館大学心理学専攻は、「血液型と性格の間には関連性があるか?」という設問に関するアンケート調査を実施した。その結果、8割以上の日本人が肯定的な態度を示し、血液型が性格を決めることを信じていると回答した。日本で記入するさまざまな用紙のうち、約85%に血液型の記入欄がある。日本人が自分の血液型に関心を寄せるほか、血液型により他人の性格を判断する習慣を持っていることが分かる。

雑誌『AERA』は、日本社会には現在、血液型によって人材を選択する傾向があると指摘した。確かに、日常的な人間関係や企業の求人情報などで、相手の好きな血液型であれ ば好印象を与えることができる。日本はA型中心の国で、全人口の約38%を占めている。A型の人は生真面目で慎重とされており、多くの企業は求人の際にA型の人材を募集したがる。

日本でB型の人は個性的かつ正直者で、スポーツに最も適した血液型とされている。日本の平泳ぎ王者の北島康介、フィギュアスケーターの羽生結弦、卓球の福原愛もB型だ。2008年の北京五輪閉幕後、多くの日本メディアが選手の血液型について取り上げた。統計データによると、ソフトボールを除き、日本が獲得した8枚の金メダルのうち、半数はB型の選手のものだった。日本でスポーツに取り組むB型の人は、優越感を手にしている。

しかし血液型が、日本人の世間話に留まると思ってはならない。国政において、血液型は同じように重視される。東京新聞はコラムの中で、政界の大物の血液型を分析したことがある。福田康夫元首相は「農耕民族」のA型で、そのため優柔不断だという。政界の「破壊王」、小沢一郎氏は「遊牧民族」のB型で、独裁的かつ率直で、政治の平坦な道を歩むことができない。読売新聞が作年掲載した記事は、日本で物議をかもした。財務省が集めた、第40代内閣総理大臣の東條英機から現在の安倍首相までの36人のデータを分類すると、非常に興味深い結果が導き出される。竹下登、野田佳彦氏、安倍晋三氏はB型で、橋本龍太郎氏はAB型だ。彼らは、消費税率の調整を好む。竹下登は1988年に消費税法を成立させ、翌年より3%の消費税を導入した。橋本龍太郎氏は消費税率を3%から5%に引き上げ、野田佳彦氏は2012年に社会保障・税一体化改革の関連法案で三党合意に至った。安倍首相はこの政策に基づき、消費税率を8%に引き上げた。

当時復興担当大臣だった松本龍氏は2011年、就任からわずか1週間で、東日本大震災の被災者を失言によって傷つけ、辞任を余儀なくされた。しかし彼は、「私はB型だ」という変わった言い訳をした。松本氏は辞任後、自分がB型であることを表明した。これはB型のせいで、衝動的になりやすいということだ。この発言はB型の人々を驚かせた。これはB型に責任を押し付けるようなものではないだろうか。まさに血液型に対する過度な迷信のために、日本社会には本当に「人は血液型によって分けられる」という現象が存在する。多くの人は自身の血液型のせいで、就活中に不公平な扱いを受けている。中にはお見合いの時に血液型を理由に断られたというケースもある。

しかしこのほど、九州大学の縄田健悟講師(社会心理学)の分析結果は、過度に血液型を信じる日本人に冷水を浴びせた。縄田氏は日本と米国の1万人以上を対象にした意識調査のデータを分析し、血液型と性格に直接的な関連性がないことを明らかにした。

ネット上では星占いは「大まじめにつく嘘」と批判されることが多い。西側諸国が星占いに熱中するように、時に血液型の分析に目を向け暇つぶしをするのも悪くはない。しかし血液型によって個人の性格を判断しようとするならば不適切であり、血液型によって人を苦しめるとは馬鹿馬鹿しいことだ。人の心は世界で最もとらえがたいものである。人が本当にたった4種類にしか分かれないのならば、「月日がたてば人の心が分かるようになる」と言われることもないだろう。

 

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月10日

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