中国国家質検総局はこのほど、公式サイトで2015年2月の輸入食品に関する情報を公表した。不合格となったニュージーランドのフォンテラの脱脂粉乳、日本のふりかけ、アルゼンチンのマルベックの赤ワインなど輸入食品128ロットの入国が阻止された。
これらの不合格となった輸入食品は主に水産物、菓子類、飲料。マース(嘉興)有限公司が輸入するニュージーランド・フォンテラ社製造の2ロット計150キログラムの脱脂粉乳は包装が不合格として破棄された。珠海市澳誠貿易有限公司が輸入するニュージーランドの学生用カルシウム入り粉ミルクもラベルに問題があるとして返品された。
また、美康欣国際貿易(北京)有限公司がニュージーランドから輸入するマヌカハニー(UMF10+)1ロットはコロニーの値が基準値を超えていた。ニュージーランド産のレモンペッパー風味アボカドオイルは禁止されている天然香料を使用していた。
さらに、イオントップバリュ国際貿易(上海)有限公司が輸入する日本のハローキティおさかなふりかけ、野菜ふりかけ、ハローキティたまごふりかけ、わさびふりかけの4ロットからはいずれも基準値を超えるヒ素が検出された。韓国のブラックチョコレートJekiss92.8%からも基準値を超える銅が見つかった。
ワインの質もそれほどよくない。不合格リストを見ると、イタリア産のマスカット低アルコール・スパークリングワイン、ギリシャ産のクラテス赤ワインも銅が基準値を超えるとして返品された。銅を過剰摂取すると銅中毒を引き起こし、神経を損傷することがある。
そのほか、アルゼンチン産のマルベックの赤ワイン、カベルネ・ソーヴィニヨン赤ワイン、オーストラリア産のティレルズ・クリークス赤ワイン2012もラベルに問題があるとして不合格となった。
国家質検総局によると、これらの不合格となった輸入食品は出入国検査場で行なった検疫検査で問題が発覚し、すでに返品、破棄などの処分を行い、国内には流出していない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月24日