独ルフトハンザ航空系列ジャーマンウィングスの幹部は、26日に記者会見を開いた。同氏は、フランスの検察当局による事故機の副操縦士が意図的に墜落させたとする結論に「ショック」を覚えており、山に墜落させた動機については不明と述べた。AP通信が伝えた。
同氏は、「当社は操縦士を非常に、非常に慎重に選んでいる。当社は副操縦士が意図的に墜落させた原因を把握していない。副操縦士は機長を操縦室から締め出したようで、この致命的な衝突が発生した」と述べた。
また同氏によると、同社は年に一度の身体検査を行っているが、これには心理検査が含まれないという。
同氏によると、意図的に墜落させた疑いのあるアンドレアス・ルビッツ副操縦士は、6年前の飛行訓練を休んだことがあるが、その後訓練を再開し、心理検査を含むすべての試験に合格し、2013年にジャーマンウィングスの副操縦士になった。
同氏は、「これは当社の歴史上、最も暗闇に包まれた時代だ。このような悲劇の発生を防ぐ方法は一つも存在しない」と語った。
フランスの検察当局は26日に記者会見を開き、事故機の調査に関する最新情報を報告した。それによると、24日に事故機がアルプス山脈に墜落する前、ドイツ人のアンドレアス・ルビッツ副操縦士が意図的に旅客機を操縦し山に衝突させた可能性がある。旅客機の乗務員は、最後まで惨劇が起こることを知らなかったという。
ドイツの安全関連部門は、同副操縦士には「テロに関する根拠はない」としている。
ルフトハンザ航空の報道官は先ほど、同副操縦士が2013年9月より、ジャーマンウィングスの副操縦士を担当していたと明らかにした。同副操縦士はドイツ北部のブレーメンでルフトハンザの飛行訓練を受けており、630時間の飛行経験を持つ。事故機の機長は10年以上の勤務歴、A320型機の6000時間の飛行経験を持つ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年3月27日