ドイツ検察、副操縦士の自殺傾向を指摘

ドイツ検察、副操縦士の自殺傾向を指摘。

タグ: ルビッツ 自殺 検察

発信時間: 2015-04-01 13:45:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ドイツ検察は3月30日、ジャーマンウイングスの航空機を故意に墜落させた疑いのあるアンドレアス・ルビッツ副操縦士が、過去に自殺傾向があり精神治療を受けていたことを明らかにした。

このショッキングな情報は、「自殺傾向のある人がなぜ旅客機の操縦士になり、数百人の乗客の生命の安否を担っていたのか?」「航空管理部門と航空会社は操縦士を選び、その健康状況を把握する上で不備があったのではないか?」といった疑問を呼んでいる。

過去に自殺傾向

ジャーマンウイングス4U9525便が3月24日、フランス南東部のアルプス山脈に墜落すると、ルビッツ副操縦士の健康状況の異常に関する情報が相次いで伝えられた。ドイツ西部デュッセルドルフの検察当局は30日、ルビッツ副操縦士が操縦士の資格を取得する前に、自殺を考えたことがあると発表した。

事故発生後、ルビッツ副操縦士がうつ病や眼病にかかっていた可能性があると報じられた。一部の調査員は、網膜剥離や恋人との別れなどの要素が重なり、プレッシャーに耐えられず感情のコントロールを失い、故意に山に衝突するという悲劇に至ったと推測している。

管理は困難

ルビッツ副操縦士に関する驚きの情報が明らかになると、世論の矛先がドイツの航空管理部門とジャーマンウイングスに向けられた。操縦士の募集・管理の不備や監督不行届などを疑問視する声があがった。

ジャーマンウイングスの親会社のルフトハンザは、ルビッツ副操縦士の精神的問題を把握していたかという質問への回答を避けたが、「この若きパイロットは2年前の勤務開始時にすべての医療検査に合格していた」と表明した。

ドイツのパイロットの健康診断を行う医療組織によると、一般的な検査では操縦士の深刻な精神疾患を把握できない可能性がある。これは医師が職責を尽くさなかったのではなく、一般的な検査ではこれらの特殊な疾患の診断が困難なのだという。

同組織の責任者はAP通信の記者に対して、「すべての操縦士が心理検査を含む定期的なメディカルチェックを受けなければならないが、この検査結果は被験者が自身の状況を事実通り医師に伝えるかにかかっている。検査に合格するため、精神状態が極めて不安定な人であっても意図的にごまかす可能性がある」と話した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年4月1日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。