ネパール中部で25日、強い地震が発生した。日本の地震専門家は、今回の地震は震源の浅い直下型地震で凄まじい威力を持ち、今後数カ月内に大きな余震が発生する可能性があると判断した。
東京大学地震研究所の加藤照之教授は、「この地域はプレートとプレートが衝突しているため、岩盤に強い力がかかり、地震活動が活発な地域だ。震源が浅く、地上の揺れが大きかった。今後も周辺ではマグニチュード6から7程度の大きな余震が起きる可能性があり、地震で倒壊しなかった建物でも被害が出るおそれがあるので注意が必要だ。また、山岳地帯で起きた地震のため、地震による崖崩れで川がせき止められると、下流の地域では洪水の危険性もあるので、被害の実態を調べることが重要だ」と警鐘を鳴らした。
石川有三・元気象庁地磁気観測所所長は、「プレート境界で起きた逆断層型の地震だ。今後数カ月は最大でマグニチュード7程度の余震が続く恐れがある」と分析した。
阿部勝征・東京大名誉教授は、「マグニチュード8級の地震が直下で起きており、被害は相当大きいと考えられる。規模が大きい地震ほど被害の情報は集まりにくく、時間の経過とともに拡大する恐れがある」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月27日