左手でトランクを引き、右手に買い物袋を持ち、背中にリュックを背負う。中国の5月1日からのメーデー連休により、東京の繁華街・銀座に再び買い物客が殺到しようとしている。
気前のいい中国人客は日本の商店を潤しており、旺盛な消費の意欲で日本の商店を喜ばせている。しかし記者が取材したところ、一部の中国人客による「郷に入りても郷に従わない」行為に留意し、反感を抱く日本人もいる。日本で長年暮らす中国人は観光客に対して、財布の紐を解く時に非文明的という「ほこり」を落とさないよう注意を促している。
日本で十数年生活している、全聚徳ジャパン代表の劉岩氏は記者に対して、「総合型免税店ラオックス銀座店に通じる道で、中国人客をのせた大型バスをよく見かける。ラオックスの入口は荷物を手にした中国人客で混雑しており、警備員の出動を余儀なくされている」と述べた。
劉氏によると、一部の中国人客は日本で売られている商品が国内より安いことに気づき、興奮し声が大きくなるという。購入後に店を出てきた一部の人は、買い物袋やトランクを道路に置いて休憩し、通行を妨げている。「買い物の際に理性を取り戻し、少しでも自分の言行に注意できれば、これらの問題は簡単に解消されるはずだ」
春節連休中の中国人客による「爆買」、花見シーズンの訪日ブームを見ると、日本が中国人にとって観光ショッピングの目的地であることが分かる。外務省領事局のデータによると、日本政府は今年3月に26万8000人の中国人客に観光ビザを発給し、過去最多を記録した。今年1−3月に観光ビザを持ち訪日した中国人客は延べ約69万人で、昨年通年の水準に達した。
多くの中国人の訪日旅行により、日本メディアは一部の「非文明的」な行為に再びスポットライトを当てている。先ほど、ある中国人女性が銀座の店前で子供に小便をさせていた光景が、日本メディアに撮影された。女性はビニール袋を取り出し、地面を汚していないと言ったが、本件は物議をかもした。
長年日本で暮らす記者の友人によると、中国人客のマナーは近年大きく改善されたが、旅行前には現地の習慣を理解することで、恥ずかしい思いをするのを避けるべきだという。例えば日本人は電車で電話をかけず、公共の場で大騒ぎしないが、訪日前に基礎知識を学んでおく必要がある。友人は、「中国人客一人ひとりが国旗を背負っている。私たちは自分だけを代表しているのではない」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年4月30日