児童ポルノの所持が禁止に、残されたグレーゾーン
児童ポルノの所持が禁止に、残されたグレーゾーン。 日本は15日より、児童ポルノ（写真、動画など）の所持を禁止し、経済協力開発機構の中で最後に禁止した加盟国となった…
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日本は15日より、児童ポルノ（写真、動画など）の所持を禁止し、経済協力開発機構の中で最後に禁止した加盟国となった。
日本は1999年より、児童ポルノの制作と販売を禁止していたが、個人の所持を禁じていなかった。国際社会の長年に渡る圧力を受け、日本の国会は昨年7月15日に法律を改定し、児童ポルノの所持を禁じた。しかし「在庫」を破棄する1年の猶予を設けた。
新法によると、児童ポルノとは18歳以下の人の猥褻な写真や動画を指す。性的な嗜好によりこれらを所持する人は、最高で1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられる。
日本はポルノ文化が発展しており、児童ポルノも高い比率を占めている。米国務省は2013年の人権報告書の中で、日本を「児童ポルノ製品の制作・販売の世界の中枢」に指定した。日本の警察当局は2014年に1828件の児童ポルノ事件を摘発しており、2009年からほぼ倍増した。
警察庁はこの1ヶ月に渡り、全国のネットワークで児童ポルノの取り締まりを強化している。警察庁の関係者は、「取り締まりを強化していく」と話した。
数多くの児童ポルノ事件を処理してきた弁護士の奥村徹氏は、「新法は大きな影響力を持つ。警察が児童ポルノを破棄した人に対しても、購入の記録を調査する可能性があるからだ」と指摘した。奥村氏は、子供の成長を記録した裸の写真など、定義付けが困難な写真を持つ場合は、弁護士に相談するよう提案した。
グレーゾーン
日本は法的手段により児童ポルノ所持の取り締まりを始めた。しかし日本政府はアニメというポルノ文化の病巣を「ブラックリスト」に入れなかった。その理由は、「表現の自由」だ。
新法によると、児童ポルノに当たるアニメ、マンガ、絵画、画像、児童ポルノの挿絵入りの小説なども合法になる。
日本ではアニメが幅広く利用されている。アニメのキャラクターが、子供向けの広告や自衛官募集などに使われている。秋葉原はアニメファンの天国で、本屋の中には児童ポルノの内容を含む本や映像作品がところ狭しと並べられている。
西側諸国にも、日本ほど堂々と児童ポルノ製品が存在している国はない。むしろ米国などの西側諸国は児童を対象とする性犯罪、バーチャルもしくは本物の児童が出演するポルノ製品を厳しく取り締まっている。マンガ家の佐々木あつし氏は、新法には多くのグレーゾーンが存在すると指摘した。
非政府組織「Think Kids」の代表理事である後藤啓二氏らは、新法の児童ポルノに対する取り締まりが不十分であるとしている。後藤氏はバーチャルの児童ポルノ製品を取り締まりの範囲内に収めるよう、政府と政党に呼びかけることを検討している。
｢中国網日本語版(チャイナネット)｣ 2015年7月18日
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