フランスはレユニオン島で発見された航空機の残骸がマレーシア航空MH370便であることを裏付けたが、マレーシア副交通相は5日にクアラルンプールで、「マレーシアは南インド洋の海域の捜索を続け、アフリカ東海岸に捜索エリアを移すことはない」と表明した。
同氏はマレーシアの国営通信社に対して、「フランス当局は、捜索チームが正確なエリアで捜索活動を実施していると表明した」と述べた。
同氏は、「オーストリアで実施した航空機残骸の漂流に関する実験結果は、現在の南インド用の水中捜索エリアとほぼ一致する。我々は同エリアの正確な捜索を進め、今月の3カ国協議でこの問題について議論していく」と話した。
同氏はまた、さらに航空機の残骸が見つからない限り、現在の捜索エリアをアフリカ東海岸に移すことはないと繰り返した。これにはフランス領のレユニオン島、マダガスカル、モーリシャス、モルジブなどが含まれる。
M370便は2014年3月8日にクアラルンプールを離陸し、北京に向かう間に連絡が途絶えた。各国が多くの捜索チームをインド洋に派遣したが、成果は得られなかった。フランス領・レユニオン島で今年7月29日、M370便と思しき航空機の残骸が見つかった。マレーシアのナジブ首相は8月6日、この残骸が行方不明となったMH370便であると発表した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年9月6日