中国の消費者に対する最新の調査によると、スマートフォン(スマホ)の急速な普及によって、中国のネットショッピングにおける高級品の購入が大幅に増加している。国際会計事務所のKPMGとネットショップの魅力恵が共同で6日、北京で発表した。「中国のネットショッピング」と題する同報告書は、ネットにおける高級品の購入について1万人以上に調査を実施。それによると、ネットショッピングの増加には、SNSやモバイル機器が大きな役割を果たしている、と指摘している。
主な調査結果は以下のとおり。
◇調査対象の消費者の45%が「高額品の多くをネットを購入する」と回答した。その値段の上限は4200元と、2014年の1900元に比べて121%上昇。
◇高額品の平均購入単価は2300元と、14年に比べて28%上昇。
◇ネットショッピングの動機は、価格と値引き。しかし3分の1の近くの消費者が「定価」で商品を購入すると回答。価格が決め手であるものの、製造地や独自性も大きな要素となっている。
◇「価格」より「価値」に消費者の目が向くようになった。中国の消費者が世界中を旅行するようになり、またインターネットを通して世界各地での相場を知るようになったためという。
◇ネットで人気の高額商品は、時計(109%増)、婦人服(58%増)、化粧品(18%増)。売り上げが伸びている高額商品は、時計(126%増)、ジュエリー(65%増)。シェアが大きいのは、化粧品、女性用靴、バッグ、婦人服、アクセサリー。
◇モノ以外の高額消費では、ホテル・レストランの予約、旅行チケットの予約などが伸びている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年10月8日