最近日本では、映画やテレビさらにはインターネットのサイトで「ネコノミクス(猫ちゃんの経済効果)」という言葉をよく目にする。猫ブームのことであるが、果たして猫ちゃんは本当に日本経済の役に立っているのだろうか。こんな疑問に対して新華僑報網はこのほど、いくつかの成功事例を紹介した。
東京神保町で猫の本を専門に扱う「神保町にゃんこ堂」はかつては普通の本屋であった。長い歴史があったが、インターネットの普及によって経営は厳しくなるばかりであった。そこで目をつけたのが猫本専門店への転換。この企画が多くの猫ファンの心をつかみ、店の経営は黒字に転換し、その名前も一躍有名になったという。 僑報網はこのことが「猫が日本人の間で人気が高いことを示している」と指摘。さらに日本では「どんな分野でも猫に関係する商売をやれば儲かる」という日本の最近の定説を紹介している。では日本人は、なぜ魚や鳥でなくなぜ猫を好むのだろうか。
「世知辛い世の中に多くの日本人は疲れている。癒しを求めているのだ。猫はやさしく、上品で、気品さえある。疲れを癒すには猫ほどぴったりの存在はない。多くの人の心を癒す猫が、日本人の生活の中で大切にされているのはそのためだ」と記事は分析する。