3日に発表されるイー・エフ・エデュケーション・ファースト(EF)の研究結果によると、ラテンアメリカ諸国の猛追よって、中国の英語力は順位を10位落とした。英紙「フィナンシャルタイムズ」が2日に報じた。
記事によると、中国と英米の国力のバランスに変化が生じるにしたがい、また中国政府の国際舞台における強いリーダーシップを発揮するにつれ、中国の英語力も大きな変化が見られると報じている。中国の地方自治体の一部では、高校での英語の授業を短縮することを検討している。大学入試でも英語の比重を下げることを検討している。EFの最新研究によると、中国の英語力は今年、70カ国中47位とランクを10位下げた。このランキングはオンライン・テストに参加した90万人の成人の成績から割り出したもの。
EFは、中国を追い越した国家の大部分がラテンアメリカ諸国だとしている。これらの国では英語教育を、国を挙げての大きなプロジェクトにしている。たとえばブラジルでは「英語ボーダレスプロジェクト」、メキシコでは「10万プロジェクト」がある。一方の中国では、公共教育体系に英語が過度に重視されていることへの疑問が呈されている。
「フィナンシャルタイムズ」は、一部の人が海外留学の価値を疑問視していると指摘する。もしかしたら、アメリカで高等教育を受ける中国人学生数の増加に急ブレーキがかかっている(昨年は7年ぶりの低増加率だった)のはそのせいかも知れない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月4日