今年22歳の楊華さん(仮名)はこれまで生理休暇をとったことがなかった。2013年に西京医院婦人科を受診し、エコー(超音波検査)で調べたところ、先天性無子宮・無膣であることがわかった。そして彼女が自分の子どもを生むには、子宮移植の道しかなかった(代理出産は中国を含め多くの国で違法とされる) 手術中の写真
婦人科の専門家によると、子宮移植は器官が骨盤の中の空洞部の奥にあり、血管も非常に細いため、手術の難易度が極めて高く、拒絶反応も大きい。さらに看護体制にも多くの課題があるため、同手術は世界の医学界でこれまで難題とされていた。
手術に際しては、病院の倫理委員会の承認を得て行われた。そこでは、ドナーである母親と患者の娘と間で利益関係がないこと、双方が自分の意思に基づいて積極的に手術を望んでいることが確認された。