2015年の「漢語盤点」(今年の漢字・キーワード)の最終結果が21日、北京で発表された。最も注目を集めた今年の国内漢字・キーワードは、「廉」「インターネット+」、国際漢字・キーワードは「恐」「テロ対策」。
今年の国内漢字・キーワードの候補には、国民生活と民意が十分に反映され、大きな特徴となった。「下落」「必死」「創」「災い」「二人っ子」「煙霧」「創業」「株価暴落」「汚職撲滅」などは一人ひとりの生活と密接に関連しており、人々が最も関心を寄せた社会問題を浮き彫りにした。
専門家は、最終的に今年の国内キーワードに選ばれた「廉」は、昨年の「汚職撲滅」の流れを引き継いでおり、人々の社会環境の浄化、政府の信頼性の向上に対する切実な期待を反映したを指摘した。国内キーワード「インターネット+」は2015年の政府活動報告で初めて登場した。これは社会全体に新たな発展モデルをもたらし、新鮮な発展の原動力を注ぎ込む。この理念は同時に、各個人の生活と考え方を変え続けている。
専門家は国際キーワードについて、「『恐』『テロ対策』が選ばれたことは、2015年に世界がテロ撲滅という中心的なテーマに取り組んだことを十分に示している。また全人類の生命に対する限りなき尊重、恒久平和へのあこがれを反映した」と指摘した。
「漢語盤点」は2006年より10年連続で発表されており、影響力の高い文化イベントとなっている。当初より同イベントを主催していた商務印書館の于殿利総経理は、「近年、日本、シンガポール、マレーシア、中国台湾などの国と地域でも、今年の漢字を選ぶ活動が熱心に催されている。これは漢字文化の独得な魅力、国際的な影響力を十分に示している。欧米でも今年のキーワードに関する活動が好評を博している。今年のキーワードは国際的な文化的景観となっており、言語に含まれる文化的情報と社会的価値も注目を集めている」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月22日