煙霧に頻繁に見舞われる北京市民は、海南省など大気品質が良好な都市に目を向けている。
海南省で昨日、ある団地の分譲住宅の販売が始まった。謝さんは微信(中国版LINE)を使い、住宅購入を検討中の北京の友人に、現場の様子を「生中継」した。友人は両親のため住宅購入を検討しているという。「見学者が多すぎて、混雑してモデルルームにも入れないほどだった。最近はどこもこの団地の広告ばかりで、私の住むマンションのエレベーター内にも掲載されている。最高の広告となっているのは、北京の煙霧なのだが」
住宅販売の現場に設置された巨大スクリーンには、リアルタイムの取引データが表示されている。取引総額は昨日の時点で122億500万元、販売面積は136万平方メートル、見学者数は10万人に達し、3.2秒に1軒が売れている計算だ。開発業者は、「北京・天津・河北の住民による購入額は全体の約2割を占めている」と話した。
同団地の周辺に位置する団地は、広告で1平方メートル当たり5000元以内の価格を掲載している。しかし同団地は最低でも7000元以上で、西洋風の屋敷や一戸建ての場合は1万元以上に達している。
海南省では住宅の販売が好調で、多くの開発業者が進出している。今年に入り、多くの大手開発業者が海南省に進出し、公開入札・競売・期限付き競売および買収合併などにより、海南省への進出を加速している業者もある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月29日