2015年、中国のネットユーザーたちは、健康や金銭、法律、恋愛、結婚に関心を寄せると同時に、2人目の出産解禁の新政策や多くの人が死傷した爆発、不安定な株式市場などにも注目した。インターネットの検索ワードは人々の関心を示す風見鶏となる。中国で一番人気の検索エンジン「百度」が行ったこの一年の回顧によれば、今年、中国のネット市民の精神世界を占めたのはこれらの話題だった。
正式な調査ではないものの、その結果からは、6億6800万人とも言われる中国のネット市民の考え方をうかがうことができる。ランキング結果はまた、中国のソーシャルメディアでのここ一年の話題についてのランキングとほぼ一致した。
年間ニュースランキングでトップとなったのは、9月3日に行われた抗日戦争勝利70周年記念の大型閲兵式(軍事パレード)だった。2位は8月の天津の大爆発、3位は中国の「一人っ子政策」の終了だった。
検索エンジンで注目の高かった疑問についてのランキングでは、人々がどれだけ早く結婚したがっているかがわかった。最もよく調べられたのは、法定結婚年齢——答えは女性が20歳、男性が22歳——と結婚の必要書類だった。
健康や安全にかかわる問題もよく調べられている。女性は生理の時に何を食べればいいのか、どんな色の自動車を買うと安全か、食品中の亜硝酸塩は本当に危険か――などの疑問だ。
ランキングではさらに、「人はなぜ退屈するのか」というネットで広まっている疑問もランクインした。
最も謎めいた疑問は「潜在意識はいかに我々の秘密をもらすか」だった。ネットで検索すれば、こうした疑問の答えも見つかる――かもしれない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年12月29日