熊本県といっても、日本三名城の一つの熊本城、かわいらしいゆるキャラのくまモンぐらいしか思い浮かばないだろう。しかしこの九州中部の農業県には、多くの見どころがある。
【火の国と馬肉料理】
熊本県はくまモンを宣伝するために、2014年に「ほっぺた紛失事件」を企画した。ほっぺたを失ったくまモンはただの黒い熊になるが、赤を失った熊本県も特長を失う。これは熊本を象徴する阿蘇火山、現地人がこよなく愛する馬肉が、赤と関連しているからだ。
同じ火山帯・地震帯にあるが、九州は本州と比べ大地震が少なく、活火山のほうが有名だ(熊本県北東部の阿蘇火山、鹿児島県の桜島火山など)。毎年多くの観光客がその名を慕い訪れ、活火山のスリルを体感している。
阿曽山には清らかで栄養豊富な水が流れている。ここの水で育った牧草と穀物で大きくなった馬は、当然ながら品質優良だ。熊本県には古来より馬肉を食べる習慣がある。記者は以前、熊本県を通過した時に、サービスエリアでも馬肉が入った中華まんや麺を買うことができた。さらに有名なのは、生で食べる馬刺しだ。馬刺しは紅色で味わい深く、脂肪分が少ないことから、女性に特に人気がある。
【素朴な人々と中日友好】
熊本県は三方向を山に囲まれており、森林率が63%に達し、農業と畜産業が発達している。中国の省に相当する行政区画ではあるが、人口は約180万人のみ。発達した大都市と比べ、ここの生活はストレスが少なく、素朴な人が多い。
素朴な人々のほか、熊本県がある九州は、日中友好関係に最も積極的な地域の一つだ。九州は中国から最も近く、歴史的にも中国と伝統的な関係を持つ。数年前に中日関係に危機が訪れた時も、九州と中国の友好交流は途絶えなかった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年4月21日