ダレン・チェスター豪インフラ運輸相は20日、豪運輸安全局から技術報告を受け、モザンビークで見つかった航空機の破片が、マレーシア航空MH370便のものであることを確認したとする声明を発表した。
マレーシアのリオウ・ティオンライ運輸相は21日にクアラルンプールで、「南アフリカとモザンビークの政府は、マレーシアが両国海域でMH370便の捜索活動を実施することに同意した」と発表した。
同氏はブントン郡で開かれた麻薬撲滅キャンペーンで、記者の質問に回答した際に、「現時点で捜索チームを派遣する必要はない、両国の捜索チームが支援してくれるからだ。他にも航空機の破片が見つかった場合、連絡してくれるはずだ」と述べた。
同氏は、モザンビークで見つかった破片が、MH370便のものとほぼ断定できるとチェスター運輸相が裏付けたことについて、「調査チームの専門家は、完全に断定していない。破片がマレーシア航空の部品、ボーイング777の機体の特徴に似ており、MH370便のものである可能性が極めて高いとしか言えない」と話した。
「モザンビークで見つかった2つの破片は、MH370便がインド洋で墜落したという説を有力にした。他にも破片が見つかれば、調査チームがMH370便の失踪と事故の謎を分析・解明し、墜落したのか爆発したのかを明らかにする一助になる」
MH370便は2014年3月8日、クアラルンプールから北京に向かう途中で交信が途絶えた。各国は南インド洋の海域を広く捜索しているが、現在も機体は見つかっていない。インド洋の仏領レユニオン島で昨年7月、翼のフラップが見つかり、その後マレーシア航空MH370便のものと確認された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月22日