紫竹院公園は多くの野生の草花が生えており、北京で最も「野生的」な公園である。有名な薬材の「半夏」、紅軍が長征の時に食べた「ヨウシュツルキンバイ」、小さなイチゴのように美しい「ヘビイチゴ」がこれほど身近な場所に生えている。現在、各公園が「科学普及ウィーク」を行っている。植物専門家で『城市野花草』の著者である舒志鋼氏は子供たちを連れて紫竹院で野草を観察し、「野草を採って食べても体に良いことはなく、植被を破壊する」と市民に忠告した。
舒志鋼氏によると、野草の多くが地面に生えている植物で、野草を採って食べれば植被を破壊するだけでなく、黄土がむき出しになり人体に良い点もない。自動車の排気ガス、大気汚染、野良動物などが原因で野草の多くが汚染され、人々が考えるような「健康で無害」なものではない。また、毒のある野草も多い。人間が普段食べるものは1000年の洗練を経ており、残っているのは優れたもので、人間に必要な栄養が詰まっているため野草は必要なく、「余計なもの」になる。
都市化が進む中で、多くの野生植物が抜かれ、周縁化が急速に進み、絶滅の危機に瀕している。北京を例に挙げると、都市周縁が中心に1000メートル移動するごとに5種の植物が減少する。1993年に出版された『北京植物志』で「極めてありふれている」「比較的ありふれている」とされた約260種の野生植物のうち、100種以上が市内であまり見かけなくなっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年5月30日