中国と日本のラーメンの最大の差は、麺とスープにある。
【麺の差】
中国の麺は、料理人が小麦粉をこねて、手打ちしてできあがる。日本の麺は包丁で切ったもので、機械もよく使われる。
さらに日本の麺はかん水でコシを出しているが、中国のほとんどのラーメンはかん水を用いない。蘭州牛肉麺はかん水を使うが食感が異なり、日本のものほどコシが強くない。
【スープの差】
中国のスープは豚肉、牛肉、魚介類を煮て作る。日本のスープはとんこつスープに、醤油や味噌などの調味料を加えて作る。
スープは、日本のラーメンの魂だ。日本のラーメンは、札幌ラーメン、喜多方ラーメン、博多ラーメンの3種類に大きく分かれる。
・札幌ラーメン
札幌ラーメンと言えば、味噌を思い浮かべる人が多いだろう。札幌は北海道を旅するならば必ず訪れるべき聖地で、味噌ラーメンの発祥の地でもある。札幌ラーメンの名店「味の三平」の客は1955年、味噌汁にラーメンを入れるよう求め、このおなじみの味を創り出した。
・喜多方ラーメン
日本3大ラーメンの一つとされる喜多方ラーメンについては、中国の青年が大正末から昭和初期にかけて、チャルメラを吹きながら屋台で売り出したのが始まりと言われる。その特徴は、滑らかな麺だ。飯盛山の地下水を大量に使用し、水分豊富で柔らかな麺を作る。スープは醤油ベースだ。
・博多ラーメン
博多は九州一の大都市、福岡県福岡市の中心部の地名だ。博多とんこつは代表的な流派で、とんこつの名を上げた。当然ながら、中国の「博多ラーメン」は、濫用されている名称だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年6月12日