香港島南部の深水湾で暮らすのは大富豪ばかりで、うち19人の純資産は1230億ドルにのぼる。深水湾の別の高級住宅プロジェクトの開発に伴い、さらに多くの富豪がここに入居する。これらの超高所得者のうち、多くが中国大陸部出身だ。彼らは家を選ぶ際に通常の手段を使わず、ヘリに乗り神の目線から高級住宅を眺め渡す。米CNNが29日に伝えた。
不動産会社・精英会地産によると、ヘリの利用は2年前より大幅に増えている。購入者は数時間だけで豪邸周辺の状況を大まかに把握し、かつ住宅周辺の自然、地形、さらには風水など、現地では得られない情報を入手できる。
青島市から来た投資家の劉闡氏(音訳)は最近、米フロリダ州の住宅を購入するため、ヘリのサービスを利用した。「安全に関する注意を受けたあと、小型機のように飛行中に揺れるのかと思っていたが、実際にはとても安定的で視界も優れていた。サービスは無料で、以前ならば想像もできないことだ」
精英会の関係者は、「ヘリによる住宅見学の流行は、中国人購入者の海外における消費の急増によるものだ。ヘリを1機借り、1時間に2000ドルを支払うのは、非常に贅沢に聞こえる。しかしこの10年間で、中国の純資産が3000万ドルを超える超高所得者が急増している。彼らの海外不動産投資意欲、圧倒的な購買力を考えると、ヘリのこの程度の料金は微々たるものだ」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年6月30日