HPV予防ワクチン、中国市場で流通が許可

HPV予防ワクチン、中国市場で流通が許可。

タグ: HPV予防ワクチン,子宮頸疾患

発信時間: 2016-07-19 15:38:09 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

グラクソ・スミスクライン(GSK)は18日、サーバリックス(ヒトパピローマウイルス予防ワクチン「16型」と「18型」)が、中国の国家食品薬品監督管理総局から流通許可を得て、中国で初めて許可されたヒトパピローマウイルス(HPV)予防ワクチンになったと発表した。同ワクチンは中国の9−25歳の女性が使用対象であり、3回接種。

6000人以上の被験者による6年間の国内臨床試験の結果によると、同ワクチンはHPVに関連する子宮頸疾患に対して高い保護効力を持ち、リスクが効果を大幅に下回っている。この結果は世界の臨床研究のデータとも一致する。中国医学科学院腫瘍医院など4つの機関が、この臨床試験に参加した。

中国医学科学院腫瘍医院流行病学研究室の喬友林教授によると、HPVの感染は子宮がんの主な原因だ。HPVのワクチンの接種は、子宮がん予防の重要な手段だ。HPVワクチンは、初の性行為前の使用が推奨されている。HPVワクチンは遺伝子工学ワクチンで、ウイルスの遺伝子を変えることでウイルスのDNAを取り除く。このワクチンは、安全性が大幅に向上している。世界初のHPVワクチンは2006年に発売され、すでに約140カ国の1億人以上に使用されている。先進国の一部は、これを免疫計画に組み入れている。世界HPVワクチン流通後の安全性の観測データによると、副作用は通常は軽度で、かつ自己限定性を持つ。10年に渡る応用状況を見ると、ワクチン接種後は免疫強化を目的とする再接種の必要がない。

また専門家によると、HPVワクチンは予防ワクチンであり、治療ワクチンではない。HPVの感染者向けの治療ワクチンも開発中だ。

子宮がんは中国の15−44歳の女性が2番目にかかりやすいがんで、毎年約13万人が罹患している。世界的に見ると、1分毎に患者が1人確認されており、2分で1人の女性が子宮がんにより死亡している。子宮がんのスクリーニングを実施すると同時に、HPVワクチン接種を導入することで、子宮がんと前がん病変の罹患率を効果的に引き下げ、疾患の負担を軽減することができる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年7月19日

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