中国の子供が小学校に入る前にどれだけ外部教育を受けているのかを知るのは難しい。2013年、中国全国各地45758人の親を対象にネット調査をしたところ、約半分(47%)が3歳から6歳までに子供に英語を勉強させたことがあると回答した。「中国日報」は、「宿題のために睡眠時間が減る子供は3歳から増え始める」というネット教育機関の調査結果を報じている。
上海に住む比較的裕福な親たちは、入試試験料が必要な名門校に子供を入れようと必死だ。姚坤君(5歳)は幼稚園の年長組で、私立小学校の入試の準備をしている。そのために親は、ピアノ、バイオリン、水泳、英語、数学、科学などの授業を子供に受けさせている他、面接試験の練習もやらせている。授業時間はそれぞれ異なり、60~180分である。毎晩子供は、幼稚園の他に少なくとも1時間の授業を受けているのだ。このような子供は少なくない。マッキンゼー・アンド・カンパニーによると、2012年の中国の学生の6%が私立小学校に入学するという。市場調査サービスを行う「ReportStack」が発表したデータによると、小学入試のための教育がネット英語幼児教育市場全体の57%を占めるという。
たとえ制度によって早期教育圧力を軽減できたとしても、受験戦争の早期化現象を変えることはできないだろう。華東師範大学で幼児教育を研究する周兢教授は、「大学入試が親に与えるプレッシャーが大きすぎる。彼らは、教育は早ければ早いほどいいと考えている。中国人は、子供が競走のトラックから外れてしまうのを見たくないと考えている」と話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年8月16日