オンライン自転車レンタルアプリを運営する摩拜単車公司は1日、北京で同サービスを正式に開始すると発表した。市民は携帯アプリで自転車を探し、登録し保証金を支払えばレンタルできる。料金は30分1元で、返却後に料金徴収が終了する。記者の調べによると、同サービスは公共自転車とは異なっており、市民は指定エリアに返却する必要がなく、公共エリアに返却するだけでよい。
携帯電話で実名を登録、手軽にレンタル可能
北京の市民、観光客、出向者の誰もがアプリをダウンロードし、299元の保証金を支払えば、自転車検索後にスマホのスキャン機能でキーロックし、レンタルすることができる。
記者の調べによると、公共自転車は身分を厳しく審査するが、このサービスはカードを作ったり、関連証書を提出する必要もない。しかし登録の際には本人の氏名、正確な身分証ナンバーを入力する必要がある。レンタルを終えた後、利用者は保証金の返却を申請できる。この299元は直ちに、利用者にそのまま返金される。同社はまず北京に2000台を投入する。
北京の公共自転車はすでに7万台の規模に達している。市民はさまざまな場所で容易に借りることができる。しかし公共自転車は固定されたスタンドに返却しなければならない。これは利用者にとって、ある程度面倒だと言える。
これと比べると、上述したサービスはスタンドに返却する必要がない。使用後は自転車を道路両側の駐車可能なエリア、例えば白線内、駐輪設備の設置場所、道路沿いの交通の妨げにならない広い場所などに返却する必要がある。団地内、地下、屋内の車庫、胡同、有料駐輪場などには返却できない。
市民からは、「オンラインでレンタルした自転車を公共エリアに返却後、盗まれた場合は誰が弁償するのか?」と疑問視する声もある。同社の責任者は「公共エリアに返却後、自転車がロックされた状態で発生した窃盗については、市民に責任はない。しかし鍵をかけずに紛失した場合は、使用規則に基づき利用者に2000元以内の賠償を求めることができる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年9月2日