iPhoneの製造、米国回帰は不可能

iPhoneの製造、米国回帰は不可能。

タグ: iPhone 製造 米国

発信時間: 2016-11-29 13:06:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

28日付シンガポール紙『ザ・ストレーツ・タイムズ』は、「トランプ氏には悪いが、iPhoneは中国で製造すべき」と題する記事を掲載した。要旨は下記の通り。

トランプ氏が今年3月「アップルには中国ではなく、わが国でiPhoneを製造させる」と発言したとき、ほとんど誰からも本気にされなかった。しかしトランプ氏が当選したことで、アップルの方針に変化が生じたようだ。報道によると、アップルはスマホ組立の2社(アジア企業)に対して、米国への生産回帰の実現性に関する評価を指示した。しかしアップルと取引先が心の中で知っているように、トランプ氏がすぐに知ることになるように、これは絶対に実現できないことだ。

アップルの当初のサプライチェーンには、米国の車庫が含まれたが、アジアが急速に同社成長の中心地になった。アップルが1981年にシンガポールで工場を建設してから数十年に渡り、中国はシンガポールの手法を模倣し、世界クラスのインフラを持つ産業群を形成した。アップルは2004年に米国の最後の生産ラインを停止した。中国はその世界的な帝国の、製造の中心地になった。

割安な人件費と緩やかな監督管理は中国の魅力の一部だが、最も重要なのは大量かつ熟練した労働力だ。秋の発売前にiPhone 6Sの生産量を拡大するため、アップルの製造請負業者は昨年夏に10万人の労働者を集めた。大統領がどれほど願っても、米国でこのような壮観なシーンが演じられることはない。アップルの役員は、生産ラインの20万人の労働者を管理するため、8700人の産業エンジニアが必要と見積もったが、米国の2014年の大卒者のうちその資格を持つ者は7000人のみだった。これと比べると、深セン市には100万人以上のエンジニアと労働力が集まっている。

この生産と技術の高度集約は、中国が持つもう一つの重要な力だ。iPhoneの部品の多くが組立ラインの近くで製造されている。生産のペースを上げるほか、在庫と物流コストを減らすことができる。これは数十年の発展により形成された工業生態系であり、米国に移すことはできない。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月29日

 

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