アボカドは全世界で人気があるが、中国という潜在的な巨大市場では頭角を現し始めたばかりだ。中国では長期的に、西洋人が集まる北京市や広州市など、1級都市での消費が中心だった。最近になり、中国人の間でアボカドが流行し始めた。
データによると、中国のアボカド輸入量は2014−15年に375%と激増した。これは中国の日増しに拡大する中産階級の、この果物への需要によるものだ。肥満により健康食品に興味を持つ欧米の消費者と同じく、中国人も果物購入の主な目的を健康としている。国際野菜・果物情報サイトの創設者である荘暁青氏も、中国人消費者のアボカド需要拡大は、健康意識の向上による自然な結果だと述べた。
アボカドは中国で伝統的に用いられてきた食材ではなく、中国人消費者の食卓にのぼるのも漸次的な過程を踏まえなければならない。3年前に食用指南と試食品の提供を開始してから、果物チェーン店の百果園の各店舗のアボカド販売量は1日平均で0.7個から35個に増えた。需要拡大により、中国でのアボカド栽培の努力が再び重視される可能性がある。南アフリカ、ニュージーランド、米国なども中国へのアボカド輸出を検討中だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月7日