中国伝媒大学南広学院は21日、eスポーツを正式に全日制大学にもたらした。南広学院は2017年に芸術・科技(eスポーツ分析)という専攻を設ける。これはeスポーツが正式に大学に進出することを意味する。錫林郭勒職業学院が数ヶ月前に、中国初のeスポーツ関連の専攻を設けたが、eスポーツはさらに大学の専攻になることになった。これはeスポーツの大学進出の角笛を吹き鳴らしたようなものだ。
南広学院はさらに、芸術・科技専攻(eスポーツ分析)の記者会見を開いた。同校の関係者の他に、LGDクラブ創設者の潘婕氏、スタークラフト元選手の楊沛氏、『中国eスポーツ幕後史』の筆者である劉洋氏(BBKING)ら業界内の関係者が出席した。
同専攻の毎年の学費は1万6500元。南広学院はビッグデータ、競技のルール・計画、チームの戦略分析、大会の専門的な解説などに焦点を絞る。12の中心的な科目(eスポーツのゲーム分析、競技オペレーションズリサーチ、eスポーツ心理学、チームの戦術計画・改善、eスポーツのイベント管理・運営など)を設ける。
これまでeスポーツを専攻とすることを疑問視し、反対する声が上がっていた。ゲームを専攻とみなすことはできず、かつ選手になるためには才能と心理的な条件が必要であるため、授業で学ぶことはできないというのだ。
しかし南広学院の同専攻を見ると、特定のゲームを選び教育するのではなく、操作やテクニックを重視しているわけでもない。生徒の分析、チームの戦術、eスポーツの管理・解説といった能力の育成を重視している。生徒は将来的に、イベントの解説・報道、評論家・アナリスト、コーチ、チームマネージャー、リーダーなどを目指すことができる。eスポーツに必要なのはゲームが得意な天才だけではない。系統的な学術・理論・方法による支援がなければ、発展を続けることはできない。このような専攻は信頼可能だ。
2017年度の入学生が、この新たな専攻に興味を示しているが、未来についてアドバイスしてくれる先輩がいない。全国初の試みだからだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年12月28日