フランスのジャンマルク・エロー外相は「フランス政府の試算によると、2016年にフランスを訪問した外国人客数は延べ8300万人弱に達する。過去最多を記録した2015年からやや減少したが、フランスは世界で最も人気の高い観光目的地としての地位を維持した」と話した。
テロ攻撃、悪天候、極右社会運動などの不利な要素が重なり、フランスの観光業界は昨年、危機を迎えた。世界で最も人気のあるルーブル美術館だけでも、外国人客が5分の1も減少した。海外でのフランス旅行のイメージを高めるため、フランスは1000万ユーロの「販促計画」を制定し、テロにより訪問取り消しという不利な状況に対応した。外国人客がフランス旅行の自信を取り戻し始めている。最新のデータによると、2017年第1四半期に日本人客が戻り始め、パリ行の航空便の予約が60%増加した。
フランスはさらに、テロ対策を強化し、観光客の懸念を払拭している。パリ政府は先週、今秋よりエッフェル塔周辺に高さ2.5メートルの防弾ガラスを設置するため、2000万ユーロを投じると発表した。透明なガラスの壁は、エッフェル塔周辺をめぐり、自動車の衝突や塔・広場への爆発物投擲を防ぐ。
エロー外相によると、フランス政府は訪仏外国人客を、2020年までに延べ1億人以上にする目標を立てている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年2月18日