和食の需要、クロマグロが絶滅の危機に

和食の需要、クロマグロが絶滅の危機に。 日本が規定に違反し、クロマグロを乱獲していたと報じられている。世界自然保護基金(WWF)の専門家は新華社の記者に対して、和食によりクロマグロの生存が危ぶまれていると述べた…

タグ: クロマグロ,和食,乱獲

発信時間: 2017-02-28 10:47:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

日本が規定に違反し、クロマグロを乱獲していたと報じられている。世界自然保護基金(WWF)の専門家は新華社の記者に対して、和食によりクロマグロの生存が危ぶまれていると述べた。

クロマグロは寿司や刺し身などの和食に用いられる高級食材で、その経済的価値により乱獲が続き、危険な境地に立たされている。WWFのレッドリスト(絶滅のおそれのある世界の野生生物リスト)には3種のクロマグロが含まれ、うち太平洋クロマグロは「軽度の懸念」、大西洋クロマグロは「絶滅危惧」、ミナミマグロは「近接絶滅」に指定されている。これは「軽度の懸念」に指定されているジャイアントパンダよりも、生存が危ぶまれていることを意味する。

同専門家は「まず、太平洋クロマグロは北太平洋の温帯の海域に分布している。この海域は日本による乱獲の被害エリアだ。日本の水産庁が今月3日に発表した調査報告書によると、日本沿岸部の各県には報告なしで太平洋クロマグロを漁獲し、漁獲基準を上回るという深刻な違反行為がある」と分析した。

「太平洋クロマグロは常に絶滅が危ぶまれている。最新の研究報告書によると、乱獲は現在も続いている。その数は漁獲されていない場合の理論値の2.6%まで減少している」

「築地市場の今年の初競りで、クロマグロが1キロ約3000ドルで取引されたというニュースが、全世界に伝わった。日本国内市場ではクロマグロの高い需要が存在する。さらに日本政府には効果的な監督管理及び観察の制度がなく、漁師による乱獲が続いている。科学的かつ長期的な回復計画を実施するまで、WWFは太平洋クロマグロの全面的な漁獲停止を強く提案する」

その一方で、日本市場の需要により、地球の裏側の大西洋クロマグロも危機に瀕している。同氏は「2001-02年にかけて、日本市場の需要が急激に拡大したことから、大西洋クロマグロが絶滅の危機に瀕した。大西洋クロマグロの繁殖期に漁獲し、人工的に餌を与え体脂肪率を日本市場の需要に合わせてから、冷凍して売りに出す。東大西洋もしくは地中海で漁獲された大西洋クロマグロの8-9割が、最終的に日本の食卓に上がっている」と述べた。

「ミナミマグロは南半球に生息し、繁殖エリアはインド洋とインドネシア・ジャワ島南部の海域のみだ。このマグロも同様の圧力に直面しており、原因は同じく日本市場の需要だ。ミナミマグロの数は、漁獲されていない場合の理論値の9%のみだ」

「世界的にクロマグロの需要が増加を続ける見通しであるため、現在重要なのは各国でクロマグロの養殖を行い、国内漁業市場で正確に表記することで、報告されていない、監督管理を受けていない違法クロマグロを輸入せず、消費しないことだ」

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年2月28日

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