国際的な人材コンサルティング会社が香港で28日に発表した調査結果によると、東京は2016年にアジア太平洋で出張費が最も高い都市になった。は前年の1位から2位に順位を落とした。これは同期内に出張や観光で香港を訪れた人が減少し、ホテルの宿泊費が落ちたためだ。
本社を英国に置くコンサルティング会社のECAは同日、最新の「海外出張費コスト報告書」を発表した。本年度の報告書は、海外出張費の平均額を発表した。これには日常的な手当のうち最も高い割合を占めるホテル宿泊費のほか、食費、クリーニング代、交通費、日常必需品の支出などが含まれる。
同社アジア事業担当者の関礼廉氏は「香港の4つ星ホテルの宿泊費は、2016年に前年比で約6%低下した。これは香港を観光・出張の目的地とする人が減少したからだ。またアジア太平洋の経済が伸び悩んでおり、地域内のホテルの客室稼働率が低下した。経営者は需要に基づき、宿泊料金を引き下げた。またホテルの宿泊料金が高く、米ドルに対して円高となったことから、東京は地域内で出張費が最も高い都市になった」と分析した。
アジア太平洋の3位以下は、ソウル、シンガポール、ダッカ、横浜、シドニー、神戸、釜山、パースなどとなっている。2015年にトップ10入りしていた上海と北京は為替レートなどの要因により、2016年は前者が15位、後者が25位に順位を落とした。
ホテル宿泊費を除くと、香港の順位は5位になる。関氏は「交通費や食費など出張者の日常的な雑費を見ると、香港は東京、ソウル、シドニー、横浜よりも安く、この順位は合理的だ」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月3日