日本と韓国が「慰安婦」問題で再びもめている。日本人作家の筒井康隆氏は、インターネットで長嶺安政・駐韓大使が韓国へ帰任したことに不満を示し、慰安婦少女像を侮辱する下品な書き込みをした。
筒井氏の書き込みは韓国を怒らせ、多くのメディアが彼を批判した。一部の出版社は筒井氏の新作を販売中止にすべきだとし、彼の行動に対する失望感を示した。
筒井康隆氏は1934年生まれのSF作家で、1966年発売の『時をかける少女』などの代表作がある。今年83歳のこの作家がこのほど、インターネットで長嶺安政・駐韓大使の帰任に反対する書き込みをした。
今年1月9日、韓国の民間団体が釜山の領事館前に「慰安婦」少女像を立てたことに抗議するため、日本政府は長嶺安政大使を一時帰国させた。4月4日、韓国側が少女像を撤去しない中、長嶺安政大使は韓国の首都ソウルに戻った。
筒井氏は、日本は韓国に「慰安婦」少女像を撤去させられず、大使を韓国に戻し、「投降」したようなもので、韓国の像放置を黙認していると書き込んだ。
また、少女像についても触れ、「慰安婦像の少女は可愛い」とし、下品な言葉で日本人に少女像の前で卑猥な行為をするよう促した。
この書き込みはインターネットで議論を引き起こした。これを受け、筒井氏は「韓国を侮辱するつもりはなかった」と弁明し、日本が当時韓国人に与えた苦痛をわかっていない様子である。一方、韓国はこの発言を許さず、販売中止を呼びかけた。
ある出版社は、筒井氏の韓国版の最新作の販売を中止すべきだとの考えを示した。同出版社は筒井氏の個人的な考えに失望感を示し、「怒りと悲しみを覚える」とした。
韓国の『朝鮮日報』日本語版は、筒井康隆氏が「慰安婦」を象徴する少女像を侮辱する発言をしたことに衝撃を受けたと論じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月12日
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