張辰亮さんは1988年生まれ。生粋の北京っ子だ。大学時代は植物保護を専門とし、大学院では昆虫分類学を選択した。不人気とされる専門出身の彼が、まさか「ネットのスター」になるとは、本人すら思いもしなかった。大学院を修了した張さんは、以前から働くと心に決めていた青少年向け科学普及雑誌『博物』に就職した。

彼の仕事は、科学知識を文章にすることだった。この仕事は規則的で、やや内向的な張さんには満足できるものだった。その後、彼に新たな仕事が加わった。雑誌『博物』の公式微博アカウントの運営である。こうして、誰もがよく知る微博の人気者「博物君」が生まれたのだった。