米ブルーム・バーグは15日、「3名のウォートン・スクール出身のビジネスエリートが中国の物流業界に賭ける」と題する記事を掲載した。2001年に英文名をリチャードと名で、米ペンシルバニア大学ウォートン・スクールに入学した3名の中国人は、その後バンカーや投資家になり、大きな職業的成功を収めた。しかし現在彼らは自分の未来を中国の運送業に投じ、配車アプリのウーバーのようなサービスを展開しようとしている。
彼らの「貨車幇」はスマホを1兆ドル産業にひき入れようとしている。同物流産業は国の80%の貨物を運んでいる。しかし多くのトラックが半分の時間が空で走っている。貨車幇は、ドライバーと荷主をつなぐで物流マッチングアプリである。貨車幇のリチャードチャンCFOは、ドライバー一人当たりの年間収入は100万元だが、全国には約500万のトラックドラーバーがおり、市場再編成の時期を迎えているとの見方を示す。
リチャードチャンCFOは米国銀行亜州区工業部合同主管を務めていたことがある。彼は「我々は1台のトラックを1企業として見ている。彼らに多くの注文情報を提供するとともに、より多くのサービスを提供し、ユーザーの忠誠心を高めたい」と話す。別の創業者のリチャードリーは「貨車幇は草の根である。彼らはブルーワーカーとトラックドライバーをつなぐことに長けており、これはハイテク業界の人たちにできないことである」と指摘。貨車幇のなすことは極めてシンプル。すなわち双方のマッチングである。
ある41歳のドライバーはこれまで数時間を費やして数百の仲介情報の中から一つの貨物を探してきた。現在、情報はアプリの中にある。「貨車幇のおかげで貨物を探す時間が大幅に減少した。アプリを使って荷主を探し、直接工場まで行く」滴滴出行のサービス同様に、貨車幇も世間に受け入れられたための試練にさらされている。従来の運送業をアプリに引き込むには大きな困難があるものの、これは従来の小売業が徐々に電子商取引を受け入れるようになったことと同じである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月19日