米メディアによると、3年前、会計学のグレゴリー・デイビス教授がイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の教壇に立った初日、学生名簿の中の中国人学生の数に驚いた。教授は当時、こう思った。「なんてことだ。読めない名前だらけだ!」 デイビス教授はかつて、アメリカ東海岸で教えてきた。この大学に来る前は、大豆とトウモロコシ畑に囲まれた中西部の田舎町のキャンパスには、アメリカの学生が多数を占めていると思っていた。同教授によると、今年卒業したクラスの学生の少なくとも80%が中国人だという。
2008年と比較して、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の中国人学生数は4倍に増え、5629人になった。これはアメリカの大学すべてに共通する傾向である。学費がより高い国際学生が、資金に乏しい公立大学に歓迎されるようになっているのだ。
人口20.7万人の小さな町であるシャンペーン市を歩くと、中国人学生の影響を容易に見つけることができる。タピオカティーの店、四川料理店、中国人向け理髪店などが、次々とオープンしている。通りには少なくとも中国料理店が6軒ある。
在米中国人留学生の数は、2008年秋と比べて2倍以上に増え、32.9万人に達した。中国人学生はアメリカの大学を変えた。そしてデイビス教授を始めとするアメリカの教授たちの教え方にも影響を与えている。
シラキュース大学の社会学者である馬穎怡氏は、多くの教授が教学モデルを変えていると述べる。中国人学生の教室での参加の仕方を見た教授の多くが、自分の教学方法を調整すべきだと考えるようになったと話す。