「タイム」誌:中国のAI熱にアメリカが憂慮 米誌「タイム」の最新刊によると、中国のAIへの追求がアメリカを憂慮させている。アメリカ政府は、米ハイテク企業の先端技術を利用する中国が軍事力を高めてしまうことを心配している。
百度は4月13日、米ハイテク企業のxPerceptionを買収したと発表した。今回の買収劇は、中国がAI産業を発展させる決意を示す重要なシグナルと見なされている。現在、中国政府は民間企業と共に、数億元をかけてAIの科学実験を行っている。実験の重心は、AIのディープラーニングである。これは中国が進行技術のリーダーになるのを手助けすることになるかもしれない。
中国はかつて「2018年までにAIの市場規模を150億ドルにする」という計画を立てている。一方でアメリカの官僚筋は、中国のAI投資に制限をかけることを検討していると明かしている。これに対し中国外交部のスポークスマンは、「正常なビジネスである買収案件については、ビジネスと市場の原則に任せるべきであり、過度な政治的関与をするべきでない」と述べている。しかし中国の投資プロジェクトは、依然として厳しい審査が必要となっている。
国家発展改革委員会は3月、百度が牽引するディープラーニングの国家レベル研究室の開設を正式に承認した。これは中国で初のAI実験室である。百度の李彦宏CEOは4月、「インターネットは前菜。AIこそがメインディッシュだ。今後、AIは人類が思考するレベルにまで達するだろう」と述べている。
現在、AIの顔認証プログラムは、誘拐された児童の捜索と容疑者の逮捕などで大きな効果を発揮している。多くの都市では、このプログラムを通じ、むやみに道路を渡る人を捉え、その写真を公表するようになっている。政府は、「このシステムによって信用のある人が報われ、信用のない人が損をする」と述べている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月25日