深圳は今月、46の都市のうち初めてゴミ分別を体系的に実施する初の都市となる。もしゴミ分別をしないと、最高で1000元の罰金となる。他の45都市に対しても、年末までにゴミ分別の方法を制定するように政府は要求している。2020年までにゴミ回収利用率を現在の20%から35%に引き上げる。同計画には2000億元が投入される予定で、分別用のゴミ収集・処理システムの構築など必要なインフラに使われる。人々はこれがやるべき行動であることは認めている。しかし、過去の努力が全て失敗に終わったことを考えれば、最新の環境保護行動が本当に成功できるかどうか疑問視する人も少なくない。
中国の大都市において、最も早く大規模なゴミ分別を実施したのは2000年のことだった。当時は様々な色のゴミ箱ネットワークを構築した。人々の意識を高め、ゴミ分類習慣の定着を促した。2012年、首都の600カ所の町で簡単なゴミ分類行動が展開された。複雑なゴミ分類をするための第一歩となることが期待された。
しかしこれら取り組みの欠陥は、短期間の数値目標がないことだった。この10年間、ゴミ回収と分類の数々の努力は、拡大し続ける中産階級の商品の波に押しやられてきた。現在、Eコマースが爆発的成長をしており、昨年だけで310億箱の小包が発送された。これは全世界の44%にあたる。スマホ、ノートパソコンなど電子ゴミの数もこの5年間で倍増し、670万トンに達した。これはアメリカに次ぐ量である。このまま続けば、中国大陸も香港と同様の問題、つまりごみを処理する場所がなくなるという問題を抱えることになるだろう。
専門家は、「ゴミ回収利用プロジェクトが成功するカギは、範囲を拡張することにある。人々は決まりを学ぶ必要があるが、同時に彼らに信念を持たせる努力を続けなければならない。つまりごみ回収は市民の責任なのだと」と述べる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月25日