『ニューヨーク・タイムズ』ウェブ版が伝えたところよると、上海の公立小学校の数学の教科書が海を渡り、イギリスの学校の数学の授業に使用されている。
2018年1月から、イギリスの学校は数学の授業で上海の教科書を使用できるという。教科書は一式36冊で、人民元の符号がイギリスのポンドに書き換えられたほかは、中国語から英語に直接翻訳した内容となっている。
2010年、上海の学生が初めて国際学力テストに参加し、優秀な成績を収め、世界各地の教育家がその成績に驚いた。
カンザス大学の趙勇教授は、「アジアは欧州の教育方法を手本にしてきたが、状況が突然ひっくり返った」と話した。
教材の出版印刷を担当するハーパーコリンズ傘下のCollins Learningのコリンズ・ヒューズ社長は、「中国の教材の内容はイギリスの授業よりレベルが高い」と話す。
2009年と2012年の国際学力テストで、上海の学生は読解・科学・数学で高得点を取得した。専門家は、教学方法のほかに、保護者の参与と教育重視の文化も好成績につながるとみている。
イギリスだけでなく、アラブ首長国連邦、ケニア、マレーシアなども中国の教育方法に興味を持っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月8日